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05-1
『ワード頭』と『エクセル頭』
好き嫌いに関係なく、ビジネスシーンではMSのWindows用ソフト『ワード』『エクセル』ユーザーが主流だ。本来、これらのソフトは目的ごとに使い分けるべきものだが、何でもかんでも一つのソフトですませてしまう人が少なくない。膨大すぎる機能を覚えるのが大変だ、ていう理由もある。
文書用のワープロソフトである『ワード』に、ペタペタと表やグラフを貼り付けてプレゼンテーション資料にしている人や、テーブル(表計算)ソフトの『エクセル』で、長々とした文章を書く人がいたりする。「ほっといて。これで用が足りるんだから」といわれればその通り。でも、一つのソフトだけを使っていると、どうも頭の思考回路まで、そのソフトのフォームや機能のワクに固まって、『ワード頭』『エクセル頭』とでも名づけるべき症状になる気がするのは、ボクだけだろうか? である。
たとえば『ワード頭』になっていると、箇条書きすることが多くなる(初期設定のままだと勝手にタブを入れ、行を改めるようになっているから)。そうなると、並行的にロジックを補強する「演繹」的思考になりがちで、直線的にロジックを進める「帰納」的思考が弱くなる。つまり、「春といえば桜、いや鶯もありますな、それからタラの芽なんぞの和え物も旨い季節ですね、うんぬん」というのが前者で、「春といえば桜、桜といえば花見、花見といえば酒」というのが後者だ(例文が強引かもしれないけど)。
また、『エクセル頭』になってしまうと、何でもタテ・ヨコのマス目に合わせて全体を網羅しようとする。空いてしまったマス目が気になるものだから、無理やりこじつけることが多くなる。読む方は、どこから読み取ったらいいのかわからぬまま、狐につままれた気になるかもしれない。
かくいう僕は、プレゼンテーションソフトの『パワーポイント頭』かもしれない。だから、つい紙芝居仕立てで話をしようとするクセがついてしまう。図解の絵なんかも描いたりしちゃって。演繹も帰納もなく、タテ・ヨコマトリックスの体系もなく、ロジカルにというよりひたすら「受け」を狙う思考回路になる。
これはもしかすると、「パソコンばっかり使っていると、アホウになる」って話なのかも。
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